木部塗装における塗料の種類や塗装方法、DIYについて詳しくご紹介
建物には少なからず塗装がされている木製のパーツが使われています。経年による劣化は避けられません。しかし、木部塗装に関して手順や適した塗料などの知識がある方は少ない傾向にあります。
そこで今回は、木部塗装における塗料の種類や塗装方法、DIYについてご紹介いたします。木部塗装を検討している方は、ぜひとも参考にしてみてください。
木部塗装とは
木部塗装というのは、その名の通り木製のパーツに対して行う塗装のことを指します。外壁塗装など家に関する塗装にはいくつもの種類が存在しており、木部への塗装はその中でも特に重要な意味を持っています。
というのも、木製製品というのは鉄などの素材に比べると傷みやすいものです。特に外壁などのように雨風などに晒されている部分ですと、塗装の状態が悪くなってしまうことで一気に劣化してしまう恐れがあるのです。塗装がされていれば塗料が持つ性能などが発揮されるので家やパーツを守ることが可能となります。経年で塗料は次第に剥げていきますし、製品としての寿命も徐々になくなっていきます。そのため定期的な塗装を行い、復活させることが家を長持ちさせることに直結するのです。
紫外線や湿気に弱いのが木部の特徴です。湿度が高くなりやすい箇所に関しては注意深く観察する必要があります。また建築年月も関係し、とくに築30年以上の建物の場合ですと、木材を使用している確率が一気に高くなります。塗料自体の耐用年数を経過していることも考えられますので、塗料や木材部分の状態を確認した上で、塗装のタイミングをしっかりと把握して実行しなければならないのです。
塗料のタイプ
木部塗装に使用する塗料には、大きく分けて2つの種類が存在しています。木材には素材そのものが持つ調湿などの機能があります。その機能を活かすこともできれば殺すことにもなってしまうのが塗料です。どちらも一長一短ですので、まずはその特徴を理解するところから始めましょう。
造膜タイプ
造膜タイプは一般的な塗料と同じタイプとなります。木材の表面をコーティングするように塗料が覆い尽くすことになりますので、耐水性や耐久性は抜群です。表面の質感は塗料のものとなり、仕上げ次第ではありますが表面は艷やかな仕上がりになります。耐用年数は比較的長いものの、定期的に伸縮する木材の性質によって塗膜の劣化が引き起こされるのです。そうなった場合には再塗装の前に、劣化塗膜を剥離する作業が発生するのでやや大変になります。
含浸タイプ
含浸タイプは木材が持つ性能を発揮させることが可能となる塗料です。表面を覆うのではなく、木材に深く浸透することになるからです。撥水性やカビなどに対する予防効果が備わっているものの、造膜タイプに比べると耐久性などは劣ります。表面に関しては、塗膜が貼られませんので木材が持つ本来の質感を維持することが可能です。半透明仕上げと塗りつぶしのソリッド仕上げが可能です。しかしツヤに関してはほとんどありません。こまめなメンテナンスが必要となるものの、重ね塗りが出来るためそこまで手間ではないというのが特徴です。
塗装の注意点
木部塗装の注意点ですが、以下の点が挙げられます。
下地処理は重要
徹夜コンクリートなどの他の素材に比べて木材は非常に劣化しやすいというのが特徴です。そのため塗装の際には下地処理をしっかりと行うことが重要なポイントとなるのです。下地処理が十分でなかった場合にどうなるかというと、定着がイマイチになり塗膜が剥がれやすくなってしまいます。塗膜が剥がれてしまっては塗料の性能を発揮できなくなってしまいます。そのため塗装の意味をなくしてしまわないためにも、丁寧な下地処理を施した上での塗装が求められるのです。
再塗装時の塗料は同系統にする
塗料には油性と水性があり、再塗装をする際に前回と異なる系統の塗料を使用すると、塗料が乗らなくなってしまう恐れもあります。特に油性塗料の上に水性塗料は定着しませんので、塗料が無駄になってしまうでしょう。造膜タイプの場合ですと重ね塗りができないので、一旦既存の塗膜をきれいに剥がす必要があります。同じ塗料だからなんとかなるというレベルの話ではありませんので気をつけましょう。
ケレン作業は必須
下地処理の際に木材部分に対してペーパーをかける作業のことを『ケレン作業』といいます。木材の表面が整うことによって塗料が木材にしっかりと定着するのですが、この作業を行ってしまいがちです。有機物であるがゆえに木材の表面はさまざまですので、しっかりと塗料がのるようにするために整えるケレン作業は不可欠なのです。
DIYも可能
木部塗装はDIYも可能ですので、興味がある方はチャレンジしてみてもいいかもしれません。基本的には塗料の選定と下地処理をしっかりと行っていれば失敗することは少なくなります。ただし、万が一失敗してしまったときのリスクは高くつきます。木材はごまかしが効かない素材となりますので、最悪の場合家の寿命を縮めてしまう結果になりかねません。失敗を取り戻すために、余計な費用が発生することになってしまう可能性も考えられます。
あまり手先の細かい作業は得意ではないという場合には、無理せず業者の方に依頼するという選択がおすすめです。無理をしてまでご自身で行うべきではありません。
まとめ
ドアなどのように木製のパーツに関してもしっかりと塗装された状態にしておく必要があります。塗装されることによって製品として長持ちするのです。DIYも可能ですが、失敗したときに後戻りができなくなってしまいますので、プロである業者に依頼しましょう。
「株式会社さくら塗装」では、屋根や外壁の塗装だけでなく木部塗装も対応しております。熊本・福岡エリアの方で塗装を検討されている方はぜひ気軽にお問い合わせください。