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屋根塗装は何で塗り替えしないといけないの?

職人が屋根の上に上がって新しい塗料で塗り替えている姿を見たことがある方もいらっしゃるでしょう。
屋根塗装を行っている工務店は日本に数多くあります。しかしなぜ屋根を塗り替えるのか、その理由についてしっかりと踏まえている方は限られるでしょう。理由こそまだ一般的に知られているとは言い難いですが、屋根塗装はそれを行うことで得られるメリットが数多くあります。
今回はそれらについて詳しく説明します。

 

屋根塗装は非常に重要です

屋根を塗り替える理由はなんといってもやはり美観の問題です。住宅の最も高い位置にある屋根は多くの人々に見られます。住宅の顔ともいえる屋根が何も塗られておらず、素地がむき出しの状態であったら、それを見た方へ与える印象も粗雑なものになってしまいます。住宅への評価はそのまま住人の印象につながるため、屋根を塗装しないとデメリットが非常に大きいです。
反対に、屋根を美しい状態で保っておけばそこに住まわれる方への評価も自ずと上がっていきます。外出する際に髪を整えたりコーディネートに気を遣ったりするよう、屋根に関しても美的な視点からしっかりと管理しておくことが重要です。

また、機能的な理由も屋根塗装にはあります。外壁や屋根は常日頃から雨風または雹や雪、あるいは太陽より降り注がれる紫外線に当たっています。劣化原因となるこれらが住宅の内側にまで影響を及ぼさないようしっかりと食い止めることが屋根や外壁の役割です。
しかし塗装が施されていない状態では役割をしっかりと担うことができず、住宅全体を傷めてしまいかねません。屋根や外壁の機能を最大限に引き出すためには塗装を行うことが求められます。特に屋根は雨風を直接受ける箇所であるため劣化が外壁より激しく、定期的な塗り替えが求められます。

屋根は雨を一身に受けるため、もしここにひびや割れが生じてしまうと雨水が住宅の内部へ浸入してしまいます。中へと入った雨水は柱や天井を腐らせ、悪化すると雨漏りも起こしかねません。雨漏りまで至ってしまうと住宅へのダメージが大きくなるだけでなく、部屋の中も濡れてしまいます。
それを防ぐためにも塗装を施し、雨水が入ってしまうような隙間を作らないようにすることが重要です。

たとえば同じ地域内に似ている住宅が二つ売りに出されていたとします。一方は塗装がしっかりと施されていて美しく、また雨漏りをはじめとしたダメージも蓄積されていない住宅で、もう片方は経年劣化で荒れた素地がむき出しで、さらにところどころ雨漏りの跡が残っているとしたら、ほとんどの方は前者を購入することでしょう。屋根を塗装しておくことは住宅が持つ資産価値にも大きく関わっていきます。将来的に現在の住まいを手放す可能性があるならしっかり塗装を行っておくことをおすすめします。

 

屋根は定期的に塗り替えましょう

このように、屋根の塗り替えを実施する理由にはさまざまなものがあります。
では、屋根はどのタイミングで塗り替えるべきでしょうか。一般に屋根はどういった素材で作られているかによって耐用年数が変化します。たとえば現在多くの家屋で使われているスレート屋根の耐用年数は約10年です。スレート屋根は見た目が良くさらに廉価であるため使用している住宅も多いですが、その代わり耐用年数はほかの素材と比べるといくらか短いです。スレートのほかにも銅板や板金などが屋根の素材として挙げられ、それぞれによって耐用年数が異なります。耐用年数を超えると建材の耐久度は大きく落ちるため、それをタイミングとして塗り替えを行われる方が多いです。

しかし耐用年数はあくまで目安であり、環境によってはそれより短い期間で劣化が進んでしまうこともあります。また劣化は耐用年数を過ぎた後に突如起こるのではなく、新品の状態から日々少しずつ進行しています。年々防水性や遮熱性などは落ちるため、万全の状態で屋根を活用したいのであれば耐用年数よりも短い期間で塗り替えを行うことをおすすめします。

塗り替えのタイミングは屋根の状態を見て判断することも可能です。たとえば屋根の上に苔が生えていたとしたらすぐに新しい塗装を施すことが求められます。湿気を好む苔の発生は屋根の防水性や撥水力が落ちていることを意味するからです。そのまま放置しておけば雨漏りが起こる、または建材が腐るといったトラブルが発生しかねません。また金属を屋根の素材として使用している場合、錆や腐食も塗り替えのサインとなります。

屋根塗装のタイミングを計るための手段はさまざまですが、最終的にはプロに判断を仰いだほうが良いでしょう。さまざまな経験を積んできた職人なら屋根の状態を的確に把握できます。またプロは塗料に関しても豊富な知識を持っており、どれを使用すべきかを判断することが可能です。屋根の塗装に使う塗料はシリコンやセラミックシリコン、またはフッ素などあらゆる種類があります。

たとえばシリコンはコストパフォーマンスに優れていますが、耐用年数はほかのものと比べるといささか落ちます。フッ素はシリコンよりは効果であるものの一度塗れば長く効果を発揮し、さらに耐熱性や耐候性も強いです。また塗料の中には断熱性能を持つものもあり、それを施せば省エネや節電にもつながるため施工の際に選ばれるお客様も少なくありません。お客様のご要望や住宅の環境などを加味しつつ、施工のプロがあらゆる塗料をご用意いたします。